スペイン
原産地
適した用途
乗用馬
特徴
中肉中背の馬格。頭部は形よく、横顔はまっすぐあるいは凸状。 頑丈な頸はアーチ状、まっすぐで短い背。尾付は低く、 尾毛およびたてがみは密生して波打っている。 このみごとな長毛と、前脚を高く上げる優雅な歩様は人目を惹きつける。
性質
活発だが落ち着きがある。
体高 155~160cm、体重 570kg 前後。
体格
芦毛、鹿毛、青毛、栗毛、粕毛。
毛色
紀元前200年、スペインを征服したローマ人がすでにこの地方の土着馬について賞賛しているが、アンダルシア馬の祖先は、のちにやはりスペインに攻め入ったムーア人によってもたらされたバルブ馬と、これら土着馬との交雑種であったといわれる。また、エクウス・イベリカス(Equus Ibericus)という原種をアンダルシア馬の祖先とし、これがバルブ馬の祖先でもあったとする説もある。
12~17世紀にかけてスペイン国内で馬産が行われ、ヨーロッパ全土の馬種改良に大きな影響を与えたが、コロンブスの第2次大西洋遠征のさいアメリカに渡ったことで、同地の馬種改良にも決定的な役割を果たした。
フリーシアン(オランダ)、ハクニー、クリーブランド・ベイ(英国)、クラドルーバー(ボヘミア)、フレデリクスボルク(デンマーク)、オルデンブルク(ドイツ)、オルロフ(ロシア)、クォーター・ホース(アメリカ)、クリオロ(アルゼンチン)など、みなアンダルシア馬の影響で作出された馬種であるが、とりわけ有名なのはウィーンのスパニッシュ・ライディング・スクールで生まれたリピッツァナであろう。現在アンダルシア馬はかつてほど普及していないが、歴史上で果たした役割においては傑出した存在である。
歴史
アンダルシア馬
中世西洋の馬産界を支配したスペインの名馬。
アラブ馬と並んで、現代馬の改良に決定的な役割を果たした。
最終更新日 2007/09/30
参考文献
Simon & Schuster's Guide to Horses and Ponies
Maurizio Bongianni
Encyclopedia of the Horse
Elwyn Hartley Edwards
Andalucian Horse History(webサイト)
http://www.andalucia.com/rural/horseriding/history.htm