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下のA、Bは、同じ写真から描いたものです。Aは「陰影」に重点を置いて描いたもの、 Bは、骨格や体格の構造を意識して描いたものです。

A
B

目や尻尾、体躯と脚部の境界部分など、情報として頭の中に入っている部位から意識を離し、 純粋に影の形だけを描くようにしています。これは、ものの外側の形(ポジに対するネガ部分)を描くことで、 逆説的にものの形をあらわすという考え方に似ている気がしなくもないです。固定概念からの脱却は易しくありませんが、 こうしたものの見方はとても新鮮なものです。 

では逆に、まず対象物の構造を頭に入れるなり脇に置くなりして、それを再構築する形で描いていきます。 首の角度とか脚の離れ具合、膝の高さといったポイントを、ほかのポイントと相対的に照らし合わせながら、 設計図を書くように描いていきます。たとえば膝の高さを見る場合、ひとつの膝を基準に水平線をさっと引き、 ほかの膝がその線より上か下かを見ます。

異なるアプローチ

ものの見方をちょっと変えて、描き方の新しいバリエーションに挑戦してみましょう。 

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